まだまだ残暑の続く今日この頃ですが、経済状況もまだまだ回復の兆しが見られません。
建設業界も不況のあおりをもろに受けております。
その一方で中には元気の有る企業もあるので、希望を持って日々をすごして生きたいと思っています。
今年の3月に約2000㎡のスレート大波の屋根を大波ルーフ(スレート大波型)に張り替えた屋根を紹介いたします。
この工場は約50年前に建てられましたが、スレート大波の屋根も古くなり黒くなって見た目にも”古い建物”になってしまったので、この会社の社長が屋根を改修しようという事で今回の工事になりました。
最初はカバー工法と張替えで見積もりを出してみたのですが、金額的にカバー工法の方が安かったのでカバー工法の方向で考えられていました。
カバー工法はスレート大波の上に大波ルーフ(スレート大波型)の鉄板をかぶせる方法なのでスーレートの廃材は一切出ませんが、屋根の内側から見ると天井側はスレートがむき出しになっています。
当時のスレートには有害物質のアスベストが含まれているので(平成17年10月以降に作られたスレートにはアスベストは含まれていません)、将来的にはこのスレートも処分しなければならないことを社長に説明すると、社長は金額が高くなってもアスベストの処理をできる張替えの方を選択されました。
今回はガルバリウム鋼板0.6ミリを使用して当社の大波ルーフ(スレート大波型)にペフ4ミリを貼り加工したもので改修工事を行いました。
屋根は下地のCチャンに90ミリのヘックスに座金とパッキンをセットしたもので地下打ちしました。
工場が稼働中は工事ができないので、土日の休み等を利用して工事を行いました。
去年の10月に着工しましたが雨や雪にたたられて延期を余儀なくされることもありました。
なかなか工事も進みませんでしたが3月には改修工事が無事に終わる事ができました。
ペフを貼った事もあり工場の中がかなり明るくなりました。
最初からあった鳩小屋の北側一面に明り取りのグラスライトを貼ったので、工場の中もいっそう明るくすることができました。
もちろん工場で働かれてる人達にも喜ばれました。
まだまだスレート大波の工場もたくさんありますので、できるだけ金属屋根に改修してもらえるように働きかけてみるつもりです。

改修前

改修後

改修前

改修後